足首の捻挫は状態に応じた対応が重要!!

足首の捻挫は状態に応じた対応が重要!!

「足をくじいた」「足をねじった」というご経験がある方は多いのではないでしょうか?
実際にスポーツでのケガで医療機関を受診する方の中で、最も訴えが多い部位は「足関節」と言われています。

そのほとんどの方は「足関節捻挫」が多いのが現状です。

目次

捻挫とは何か?

捻挫とは、本来関節が動ける範囲を大きく超えて動きが加わった時に起こる損傷のことです。骨折や脱臼は起こらないため、レントゲン上では骨には異常がみられないことがほとんどです。

足関節では捻じりの方向で「内反捻挫」・「外反捻挫」に分類されます。
内反とは足裏が内側を向くことです。
外反とは足裏が外側を向くことです。
足関節捻挫の場合は、ほとんどが「内反捻挫」によって起こります。

捻挫は自然に治るの?

足関節捻挫は基本的には靭帯損傷が起こります。
足関節には様々な靭帯がついています。

靭帯が過度に伸ばされて靭帯が一部損傷・断裂が起こります。
その後靭帯周囲に組織が再生するために炎症症状が起こり、徐々に組織が再生されていきます。

しかし、ここで重要なのは靭帯の安定性が完全には元通りには戻らないことです。
靭帯は一度損傷すると、安定性は元の状態の70%までしか回復しません。

「捻挫がクセになっている」って聞きませんか?

これは靭帯の安定性が自然治癒では70%までしか回復しないため、靭帯による安定が不十分で足関節捻挫が再発してしまうため、「クセになっている」つまり捻挫が起こりやすい環境になっているのです。

靭帯での安定性が不十分であるため、足関節の安定性を高めるために筋肉の働きを良くして、筋肉によるサポーターを作ることが必要です。

捻挫は治療できるの?

捻挫は重症度によって3段階に分類さ、それぞれで治療方法が異なります。

Ⅰ度(軽度):靭帯の瞬間的伸張による部分損傷がある状態です。
機能的には大きな問題がないことがほとんどです。
痛みと腫脹(しゅちょう)※1はあっても軽度の状態です。
治療方法:一時的に安静が必要ですが、特別な治療は必要がないことが多いです。
スポーツ復帰までの期間は目安1週間程度です。
※1 腫瘍(しゅよう)・炎症などによって身体組織の一部分がはれあがること

Ⅱ度(中等度):靭帯の部分断裂がある状態です。
関節の不安定性があり、機能的な問題が生じています。
痛みは強く、腫脹も軽度~強くみられます。
治療方法:Ⅱ度以上の重症の捻挫であれば固定や免荷歩行(めんかほこう)※2が必要になります。理学療法などのリハビリで正しく動かしていくことも必要になります。
※2体重をかけないであるくこと

Ⅲ度(重度):靭帯の完全断裂がある状態です。
関節の不安定性が大きく、機能的な問題も重症です。
痛み・腫脹ともにかなり強くみられます。
治療方法:固定や免荷歩行、場合によっては手術も検討する必要があります。
足関節捻挫の対応方法は重症度によって多岐にわたります。まずは専門のリハビリスタッフに相談することが大切です。

捻挫をしても歩けるの?

基本的にはⅡ度(中等度)以上の捻挫であれば、痛みが強く体重をかけて立つことは困難です。
体重をかけて良いかどうかは痛みが一つの指標になるので、痛みがあれば体重をかけないようにしましょう。
受傷後は可能な限り早めに冷やして、腫れが強くならないように足を挙上させておきましょう。

まとめ

足関節捻挫は無理に痛みを我慢して動くとかえって悪化することがあります。
正しい固定や固定によって生じる可動域制限・筋力低下に対してリハビリで正しく動かすことも必要なので、専門の医師・リハビリスタッフによる検査・治療を受けて、足部の状態を確認してから一人ひとりにあった対応策を検討していきましょう。