医師が教える「がん検診(胃がん・大腸がん)」に関するQ&A

医師が教える「がん検診(胃がん・大腸がん)」に関するQ&A

 

一般的に癌は治らない病気と思われていますが、早期発見・早期治療が可能なら予後も大きく変わります。

そのためには、患者様に気軽に内視鏡を受けて頂く事が重要であり、苦痛を伴わない検査を提供したいと思っています。

早期癌を見つけるためには、早期癌を数多く見てきた経験と丁寧な検査、高性能な内視鏡機材、そして早期癌を見つけようとする熱意が必要です。

2017年(平成29年)度から善通寺市の胃カメラでの胃がん検診は、消化器内視鏡専門医を取得している医師だけが検診するようになりました。

また、自動洗浄機を導入が義務付けとなりこれまで検査が可能であった施設も9施設から6施設に減少しましたが、今まで以上に精度はあがります。

ふじた医院理事長も消化器内視鏡専門医の資格を有し、自動洗浄機を導入しており受診者の皆様にご期待に添える事が出来ます。

また、最近、食道癌に罹患した著名人の方の報道もしばしば耳にいたします。

特に、喫煙者、肥満者、熱い食べ物や飲み物が好きな方、飲酒量の多い方、また反対に少量のお酒でもすぐに顔が真っ赤になる方は、食道癌発生のリスクが高いと言われており、定期的な内視鏡検査が勧められております。

目次

がん検診全般について

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Q1がんは防げますか?

A1がんを100%防ぐことはできませんが、がんになりにくくし、予防することはできます。
がん死を予防するには、がんにならないようにする「一次予防」がんになっても早期に発見・治療して根治する「二次予防」があります。一次予防はがんになりにくい食事・生活習慣などに努め、がんのリスクとなるものをできるだけ避けることが必要です。
二次予防は、症状のないうちに定期的にがん検診を受けることです。

Q2がん検診とはどのようなものですか?

A2がん検診とはがんを対象にした検査で症状のない健康な人の中からがんを持っている人を見つけるものです。がんの死亡率を減少させるために行われます。対象となるがんによって検査方法が異なります。がん検診は「スクリーニング(ふるい分け検査)」といって、特に問題所見のない人と多少でもがんの可能性が疑われる人をふるい分け。疑い所見のある場合は、精密検査を受けていただくよう説明・通知します。

Q3がん検診は症状がなくても受けなくてはいけませんか?

A3がん検診は健康と思われる無症状の人を対象にがんを早期に発見するために行うものですのでお受けください。

Q4がん検診のメリット,デメリットを教えてください。

A4
【メリット】
1. 最大のメリットは,早期発見・治療による救命です。
2. 早期であれば一般的に治療も軽く、身体的・経済的・時間的負担も少なくなります。
3. 前がん病変がみつかり、それを対処できることもあります。
4. 「異常なし」の判定で安心感が得られます。

【デメリット】
1. 100%完璧な検査はありません。検査も年々優れてきていますが、100%ではありません。小さく、部位がわかりずらいなどの場合、検査で発見できないことがあります。
2. 精密検査を受けても,がんのない場合があります。なにもないのでよかったと言えますが、その時まで無用な心配をし、精密検査をうけたことの肉体的・精神的負担や,金銭・時間もかかります。
3. 検査の偶発症(検査に伴ってたまたま生じる不都合な症状)がある場合があります。

以上のように検診には、メリットもデメリットもありますが、総合的に見てメリットがデメリットを上回るので検診として実施されています。

Q5がん検診はいつどこで受けられますか?

A5地方自治体(都道府県・市町村)が、がん検診だけでなく一般の健康診断や人間ドックの案内をしています。

Q6今病院にかかっています。がん検診は受けた方がよいでしょうか?

A6病気でかかっていても、胃腸専門の医師がいない場合は胃・大腸がん検診の受診をお勧めします。

胃がん検診について

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Q1胃がん検診にはどのような方法がありますか?

A1胃の検査法としては、バリウム(硫酸バリウム)を飲んで胃のエックス線写真をとる「胃エックス線検査(いわゆるバリウム検査)」と「胃内視鏡検査(いわゆる胃カメラ検査)」があります。この二つの検査法は胃そのものを診る検査法です。現在のところ胃がんを直接診断する方法として科学的証拠の基に効果があるとして推奨されているのは、この「胃エックス線検査」と「胃内視鏡検査」の二つです。

Q2胃エックス線検査(バリウム検査)はどのようなものですか?

A2胃自体はエックス線には写りません。胃の壁の状態を診るためにはエックス線に写るように工夫する必要があります。胃の壁にエックス線にうつる物質(造影剤と言います)を塗りつければエックス線に写すことが出来ます。胃エックス線検査の時にバリウムという造影剤と発泡剤(胃を膨らませる薬)を飲んで体を回転してもらいながら撮影する検査です。胃がん検診では胃がんを見つけることが目的で、通常8枚から10枚程度のエックス線写真を撮影します。検診のエックス線検査で「がん」 を疑う像があれば精密検査を受けていただきます。

Q3胃エックス線検査(バリウム検査)での放射線被曝が心配なのですが・・・

A3胃エックス線検査での放射線被曝量は、低減の工夫も重ねられ、特に最近のデジタル装置の開発により大きく減少しています。現在の撮影装置だと検査1回当たりの被曝量は1年間に被曝する自然放射線量と大差なく、健康に影響を与える放射線被曝は殆どないと考えられています。しかし、放射線ですから、全く無害とは断定できないので、妊娠可能性のある女性は受診していただきません。

Q4内視鏡検診とはどのようにして、どこでうけるのでしょうか?

A4内視鏡検診は通常は医療機関で行っています。胃エックス線検査(バリウム検査)だけでなく内視鏡検査(胃カメラ検査)も選択できる場合があります。内視鏡検査は管を胃の中まで挿入して先端の小型カメラ (CCD) またはレンズを通して胃を中から観察します。内視鏡を口から挿入する方法の他に最近では鼻から挿入する経鼻内視鏡が進歩し、検診には経鼻内視鏡を用いる施設も増加しています。通常、胃の検査の場合は、内視鏡での観察に5分程度かかります。その前に喉の麻酔などの前処置があります。咽喉(のど)反射等を抑えるための局所麻酔剤(咽喉への噴霧やゼリーの塗布など)と注射(鎮静剤,ちんせいざい)等を使用し胃の中を詳しく診るために胃の中に空気を送り,胃を膨らまして観察します。

Q5胃がん検診で要精密検査と言われた場合、どこを受診したらよいでしょうか?

A5胃腸を専門とする医師のいる病院・医院の受診をお勧めします。地方自治体(都道府県,市町村)で精密検査を行う医療機関を指定している地方もあります。検診実施機関や市町村またはかかりつけ医に相談してください。

Q6胃の精密検査はとはどのような検査でしょうか?

A6通常、検診で行う胃エックス線検査(バリウム検査)は病気の疑い所見を拾い上げることが中心で確実に胃の病気を診断することが目的ではありません。最近は精密検査では、内視鏡検査をすぐ行うことが多くなっています。また、胃の壁から少量の胃の組織を採取(生検・バイオプシーといいます)して、病理学的検査を行う場合があります。

Q7毎回精密検査が必要と言われるのですが、その度ごとに受けるのでしょうか?

A7どんな小さながんでも必ず一回で発見できるという検査法はありません。検査で発見できるためにはある程度以上の大きさや明確な所見が必要です。また、がんと区別することが難しい胃潰瘍(いかいよう)や胃のポリープ、変形などがある場合には、毎回精密検査が必要と判定されることがあります。毎年の精密検査でその都度「がんはない」とされてもその次の年も同じという保証はありません。精密検査が必要と言われたら必ず精密検査をお受けください。

Q8胃がんと診断された場合どのような治療法があるのでしょうか?

A8現在では、早期がんの大半は内視鏡で切り取るだけの治療で済むようになりました。内視鏡的粘膜剥離術(ESD)と言います。この治療法に要する時間は数時間位です。入院は施設によって異なりますが1週間までの病院が多いようです。ESDでの切除が困難な場合でも比較的早期であれば開腹手術ではなく腹腔鏡(ふっくうきょう)による手術が行われます。腹部に数箇所小さな穴を開けて腹腔鏡で観察しながら他の穴から操作してがんのある部分を含めて胃を切除します。腹腔鏡手術では困難な場合は開腹手術となります。進行がんの場合は切除した後でも抗がん剤治療を行うことがあります。なお,上記は一般的な情報で詳細は病状で大きく違いますので医療機関にご相談ください。

Q9胃がん検診で不利益なこと(副作用・偶発症など)が起こることはないですか?

A9検診では,比較的安全な検査法を用いることを原則として採用していますが、生体に何らかの刺激を与えるのですから完全に無害なものはありません。胃エックス線検査でバリウムが誤って気管にはいること(誤嚥)が起こることがあります。また、バリウムがなかなか排泄されずに便秘になったり、ごく稀にはバリウムが詰まって腸に穴があき緊急手術が必要となることもあります。放射線被曝の影響を考慮して妊娠可能性のある女性は受診していただきません。内視鏡検診では、前処置として行う注射や麻酔剤によりショック等の危険が稀にあります。また、胃に空気を入れて内視鏡を操作し生検も行ったりすることから胃の粘膜に穴が開く(「穿孔(せんこう)」といいます)ことも極めて稀ですがあり得ます。専門の医療機関ではそれらに対処するための予防策や起こった時の対応策をしっかり準備しています。検査を受ける前には検査の準備や内容等を詳しく担当医から説明して貰ってください。

Q10胃の中に「ピロリ菌」がいるそうですが、どのようなものですか?

A10胃の中は酸性が強い場所ですから細菌は住むことはできないと長い間考えられてきました。しかしながら、ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクターピロリ)は食物に含まれる尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解する力が非常に強く、アルカリ性であるアンモニアで自分自身を守りながら胃の中で棲むことができると考えられています。ピロリ菌感染が慢性に持続すると胃粘膜には炎症が起きます。そして、個人によりスピードに差はありますが、胃癌を発症する場合があります。

Q11ピロリ菌の検査を受けたいのですが、どうすればよいのでしょうか?

A11がん検診では胃カメラで胃の精密検査を行った後でピロリ菌の感染検査を保険診療で受けていただく、という順番で検査をすすめています。ピロリ菌の検査と除菌治療は、2016年1月現在、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、早期胃がん内視鏡治療後、胃マルトリンパ腫、免疫性血小板減少症、ピロリ感染胃炎に対して保険診療が可能です。胃炎では、内視鏡検査(胃カメラ)で胃炎があった場合に、保険診療でピロリ菌の検査が行えます。内視鏡検査時に組織を採取しピロリ菌の検査を行い、そのあと血液や便の検査などでも検査を行うことができます。

Q12ピロリ菌を除菌しても検診が必要ですか?

A12ピロリ菌を除菌治療しますと胃がん発生リスクが除菌前より低下すると期待されています。しかしながら、ピロリ菌に全く感染したことのない人と同じレベルになるわけではありません。除菌治療に成功した後も定期的に内視鏡検査(胃カメラ検査)あるいは胃エックス線検査(バリウム検査)が必要です。引き続き胃がん検診を受けてください。

大腸がん検診について

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Q1大腸がんは最近増えているのでしょうか。また、その予防策はあるのでしょうか?

A1大腸がんは着実に増えています。2014年のがん死亡(男女合計)では、大腸がんは肺がんに次いで第2位で、2015年のがん罹患予測では大腸がんが第1位です。大腸がんの増加の要因には他のがん同様、高齢化があげられる他、肥満運動不足、飲酒と喫煙が大腸がんの危険因子です。大腸がんの予防法として効果が確実なのは運動です。

Q2大腸がん検診を受けるメリットはなんですか?

A2大腸がん検診の最大のメリットとは,大腸がんで死亡する危険性が減ることです。現行の5つのがん検診の中で、大腸がん検診は子宮頸がん検診と並んでもっとも効果が確実です。さらに発見された大腸ポリープ(腺腫)の切除により大腸がんになる危険性をも減らすことが出来ます。

Q3大腸がん検診はどのように行われるのですか?

A3自治体(市町村)の検診として広く行われているのは、便潜血検査です。特殊な容器に2日分の便を採って便の中に潜む,目に見えない微量の血液(便潜血)が混じっていないかどうかを調べます。便潜血陽性の場合には,大腸内視鏡検査によって大腸がんがないか確認が必要です。人間ドックでは最初から内視鏡で大腸を観察することもあります。

Q4大腸がん検診ではすべての大腸がんを診断できますか?

A4便潜血検査による検診の有効性はがん検診の中でももっとも確実な根拠があります。しかし他のがん検診と同様に,便潜血検査ですべての大腸がんを発見することはできません。定期的に検診を受ければ浸潤大腸がん(がんが粘膜よりも深い層に及んでいるもの)の約8割を見つけることができますが、残りの2割の大腸がんでは便潜血陰性となってしまいます。しかし、検診後に自覚症状等がきっかけとなって大腸がんが発見されても大腸がん検診を受けずに発見された大腸がんより治る割合が高いことがわかっており、大腸がん検診の有効性を裏付けるものといえます。

Q5便に潜血があると言われたのですが?

A5進行大腸がんがある場合、便潜血陽性になる可能性は80%程度とされており、必ず大腸の精密検査(出来れば大腸内視鏡検査)を受ける様にしてください。また陰性であったとしても、早期の大腸がんや、ポリープは見落としやすいといわれており、定期的な内視鏡検査をお勧めいたします。

Q6毎年便潜血陽性ですが、毎回精密検査が必要でしょうか?

A6大腸に病気がないにもかかわらず便潜血が毎年陽性になることは多くありません。便潜血陽性になったらその都度、精密検査が必要です。それでも繰り返し便潜血陽性になる場合には主治医にご相談ください。

Q7便潜血陽性なのに精密検査では異常ありません。原因はなんでしょうか?

A7便潜血が陽性になっても、精密検査で大腸がんやポリープ(腺腫)が見つからないことが多々あります。ごくわずかな出血が誰にでもあることは古くから知られており、これを生理的出血と呼び採便時、便を多くとり過ぎると陽性になりがちです。便潜血陽性でありながら精検で「異常なし」となる例の多くは生理的出血です。痔の有無にかかわらず、便潜血陽性の場合には大腸がんの可能性がありますので必ず精密検査を受けてください。

Q8ひどい便秘ですが、検査は可能ですか?

A8可能です。必要であれば医療保険を使用し排便効果のあるお薬を処方することもできます。

Q9生活習慣(病)と大腸がんが関係ありますか?

A9大腸がんの原因は他のがん同様、まず加齢ですが、他に肥満,飲酒,喫煙が挙げられます。リスクを下げる確実な要因として運動が知られており、他に食物繊維の摂取も勧められます。

その他

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Q1食道がんの検診はありますか?

A1早期の食道がんの多くは症状がなく、たまたま検診や他疾患の検査などで発見されます。早期の食道がんの90%は内視鏡検査で、5%がエックス線検査で発見され、進行がんでは15%がエックス線検査で発見されます。したがって早期の食道がんの発見には内視鏡検診の診断能が高いと考えられます。しかし食道がんの検診法として有効とわかっている方法はありません。なお、胃エックス線検査(バリウム検査)による胃がん検診では、食道は観察できないのが一般的です。

Q2食道がんのリスクは何でしょうか?

A2食道がんには2つの種類があります。圧倒的に頻度の高い扁平上皮がんは、男性60〜70代に好発し、飲酒と喫煙がリスクとされています。

Q3内視鏡の洗浄はどのようにしていますか?

A3当院では、消化器内視鏡学会のガイドラインに準拠しすべての検査毎に機器洗浄を行っています。検査機器による感染のリスクをなくし安全に検査を受けていただくことができます。

Q4内服中の薬がありますが、検査の時はどうしたら良いですか?

A4血液を固まりにくくする抗血栓薬(抗血小板薬、抗凝固薬など)を内服されている方は、通常の内視鏡検査に問題はありませんが、組織生検、ポリープ切除などの処置を行えない場合があります。抗血栓薬を休薬することで血栓性疾患の危険性が増加しますので、休薬が可能か主治医とよく相談していただく必要があります。糖尿病の薬を内服している方は、血糖が下がりすぎること(低血糖)がありますので、検査当日の糖尿病薬は内服しないようにしてください。血圧、心臓、喘息の薬、ステロイド薬、抗てんかん薬などは検査の3時間前(大腸カメラの場合は腸管洗浄剤内服の3時間前)に内服するようにしてください。その他の薬剤については、検査前に医師、看護師がアドバイスさせていただきます。

善通寺・丸亀 かかりつけ病院といえば「ふじた医院」
医師:藤田博崇
時間:8:30~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
電話:0877-62-0555
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