
トイレットペーパーに血がついた場合、考えられる原因のひとつに「痔」があります。
このページでは、なぜお尻を拭いた時にトイレットペーパーに血がつくことがあるのか、どのような痔の可能性があるのか、その種類やそれぞれの痔の対処法について、ご説明致します。
目次
- なぜ、お尻を拭いた時にトイレットペーパーに血がつくことがあるのか?
- 肛門が切れている場合、どんな痔の可能性があるか
- 内部が痛んでいる場合、どんな痔の可能性があるか
- 腫瘍が疑われる場合、どんな痔の可能性があるか
- それぞれの痔に対する対処法
なぜ、お尻を拭いた時にトイレットペーパーに血がつくことがあるのか?
トイレットペーパーに血がついたときに考えられる原因についてご説明します。
・痔
最も考えられる原因としては「痔」です。痔にもさまざまな種類があり、肛門付近の皮膚が切れたり、血管の集まるいぼ状のものができたり、膿がでて出血することにより、トイレットペーパーに血がつくことが考えられます。
痔は、きちんと痔の種類に応じた治療を行えば必ず良くなります。
・がん
がんが大腸や胃にある場合、便に血が混じり、黒くなることがあり、トイレットペーパーに血が付くこともあります。
ただし肉眼で便の色を見るだけでは、がんと判断しづらいこともありますので、痔がないことを確認したり、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)などのより詳細な検査を実施することが必要です。
・大腸炎
大腸炎は、大腸の粘膜が炎症する病気です。大腸の粘膜が傷つき出血すると、便のなかに血が混じり、場合によってはトイレットペーパーに血がつくこともあるのです。
肛門が切れている場合、どんな痔の可能性があるか
肛門が切れている場合、それは「切れ痔」の可能性が高いです。
便秘などで硬い便が肛門を通過する際、肛門付近の皮膚が裂けるように切れてしまうことがあります。便秘でお悩みの女性の方に、最も多くみられる痔です。
皮膚が裂けてしまうため、多くの場合は痛みを伴います。
内部が痛んでいる場合、どんな痔の可能性があるか

肛門のすぐ上には直腸とよばれる部分があり、その直腸部分や肛門部分にはたくさんの血管が流れています。肛門周囲の血行が悪くなるなどして、血管が腫れるといぼのようになり、これをいぼ痔といいます。
いぼ痔は、便秘や下痢を繰り返したり、座ったままの姿勢が長時間続いたりなど、肛門付近に負荷がかかることで生じやすい痔です。
肛門の内側のいぼ痔は、排便時の刺激で出血することがあっても痛みを感じることは少ないですが、排便による刺激などで肛門の外側に飛び出して戻らなくなることもあり、この場合には出血とともに痛みを生じることが多くなります。
腫瘍が疑われる場合、どんな痔の可能性があるか
腫瘍が疑われる場合、「痔ろう」の可能性が高いです。痔ろうは、「あな痔」とも呼ばれます。
何らかの原因によって細菌が肛門にあるくぼみに感染してしまうと、その部分が炎症し、膿がたまります。この状態を肛門周囲腫瘍(のうよう)といい、この膿瘍が進行してしまうと、肛門の内側と外側を貫通するトンネルのような通り道ができます。
下痢や、体調が悪く、からだが菌に感染しやすい状態になっているときに、痔ろうになりやすく、肛門周囲の皮膚が腫れて痛みを伴い、膿とともに出血をしたり、発熱を伴うこともあります。
それぞれの痔に対する対処法

また、いぼ痔は肛門周囲の血の流れが悪くなっていることも考えられますので、浴槽で下半身を温めるなどして血行を良くしましょう。また、意識的に長時間座り続けるような姿勢は避けるようにしてください。
痔ろうは肛門周囲の腫れを冷やすことが有効です。横になり、腫れている部分にタオルをあて、その上から保冷剤などで冷やすようにしましょう。痔ろうは、自然には治らず、必ず病院での治療が必要になりますので、早めに肛門科を受診するようにしてください。
お尻を拭いた時にトイレットペーパーに血がつく原因は痔をはじめとし、様々な原因が考えられます。痔ではなく、がんなどの大きな病気の可能性もありますので、このような症状がみられましたら、お早めに肛門科へご相談ください。
恥ずかしく、なかなか病院に行きづらいお尻のトラブルですが、女性の方でも気軽に肛門科を受診していただけるよう、女性医師の診察も行っております。痔の治療には、時間がかかるものもありますが、早めに適切な治療を行えば必ず良くなりますので、根気よく治療をしていきましょう。
医師:藤田博崇
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