年末年始や入社(入学)や卒業・異動のシーズンなどは外食や飲み会が増える人が多いと思います。
そして食生活が乱れて胃に負担をかけ過ぎると、胃痛の症状を訴える人が出てきます。今回は胃痛の症状の種類やどのタイミングで病院へ行くべきなのかについてお話ししたいと思います。
目次
胃痛がある場合は内科で診てもらおう
胃に違和感や胃痛の症状がある場合は”内科”へ行きましょう。もちろんふじた医院でも内科診療を行っておりますので、胃痛にお悩みの際はお気軽にご来院ください。
また他にも専門的な診療科目として
- ・胃腸科
- ・消化器内科
- ・消化器外科
- ・一般外科
などでも対応することも可能ですので分からなければお気軽にご相談ください。
電話:0877-62-0555
胃痛のときはどのタイミングで病院へ行くべき?
胃痛といっても「激しい痛みがある。」「空腹時にチクチクとお腹が痛む。」「胃もたれがずっと続いている。」など様々な症状があります。
激しい痛みや胃の違和感がしばらく続く場合は、病院へ行く人が多いと思います。
ですが、症状が軽い場合や「ただの胃もたれだろう」と考えている場合は、病院へ行かず、市販の薬などで済ませている方々もいるでしょう。
このような方は特に注意が必要です。
これは胃痛に限った話しではありませんが、病気というのは症状が重くなれば重くなるほど治療が困難になります。
どの病気にもいえることですが、”早期発見・早期治療”が病気を治すことにおいて、最も重要なことです。
胃痛に関しても軽視するのではなく、痛みや違和感がある場合は、早い段階で病院に行くようにしましょう。
胃痛の症状がある主な3つの病気
<胃炎>
胃炎は胃痛の症状を訴える人たちの中でも、最も多い病気です。
症状としては「胃もたれ・むかつき・下痢・食欲不振・みぞおち付近の痛み」などがあります。
また胃炎には大きく分けて3つの種類があります。
急性胃炎は日常的に起こりやすい胃粘膜の炎症です。名前の通り、急に症状が現れる場合が多く、胃痛はもちろんのこと、吐き気・胃の不快感・食欲低下などの症状が現れます。
原因としては暴飲暴食・ストレスがよく挙げられますが、他にも鎮痛剤や風邪薬が影響していることもあります。
また、唐辛子などの香辛料や緑茶・コーヒーなどの嗜好品を摂取し過ぎるのも急性胃炎の原因になることがあります。
慢性胃炎は何度も胃炎を繰り返すことで胃粘膜が変化してしまう状態で、胃炎の長期化によって起こる病気です。
昔は慢性胃炎の原因が加齢によるものなのではないか?と考えられていたのですが、昨今ではピロリ菌感染が原因である場合がほとんどです。
治療法としてはピロリ菌を除菌するのが主で、若いうちにピロリ菌の除菌療法をやっていると、萎縮性胃炎の予防効果もあるといわれています。
神経性胃炎は別名、ストレス性胃炎とも呼ばれ、ストレス社会である現代において、神経性胃炎を起こす人が増えてきています。
胃痛が起こるのはもちろんのこと、吐き気や夜に眠れないといった症状が出ます。また検査を受けても、胃の中に炎症を見つけることができない場合がほとんどです。治療方法としては制酸薬や胃酸分泌抑制薬といった内服薬による治療が中心ですが、何よりもストレスの原因を把握し、ストレスを軽減させることが大切です。
<胃潰瘍・十二指腸潰瘍>
胃潰瘍・十二指腸潰瘍は「みぞおちの痛み・胸やけ・胃が重たい」といった症状が出る病気で、ひどいときは吐血することもあります。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍は胃に食べ物が入っているか否かで違い、胃潰瘍の場合は食事中や食後に痛みが強くなります。逆に十二指腸潰瘍は空腹時に痛みが出るのが特徴です。
胃炎と同様にピロリ菌やストレスが原因である場合の他に、喫煙・飲酒も原因として考えられています。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療方法としては患者さまの原因と症状に合わせて行いますが、出血がない場合は薬物療法、出血がある場合は内視鏡的止血治療が行われます。
薬物療法の場合、もしも患者さまが非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用しているときは、まずは非ステロイド性抗炎症薬の使用を中止します。
実は潰瘍の原因として考えられているのは、ピロリ菌の他に非ステロイド性抗炎症薬を内服していることが原因の可能性もあるからです。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍を薬物療法で治療する場合は、まず非ステロイド性抗炎症薬の使用を中止してもらうことにしています。
また上記の治療を進めるとともに、食事療法や生活指導が行われることもあります。
<逆流性食道炎>
日本人の食生活の変化により、近年、症状を訴える患者さまが増えてきているのが逆流性食道炎です。
逆流性食道炎は簡単に説明すると、胃酸が逆流することによって引き起こる病気で、胃酸が過剰に分泌されたり、蠕動運動(ぜんどううんどう)が逆になることで胃酸が食道まで逆流し、食道粘膜が炎症を起こしてしまうことです。
症状としては、胃痛をはじめ、「胸やけ・口の中が酸っぱい・喉の違和感・胃もたれ」などが挙げられます。
逆流性食道炎の治療方法は薬物療法が行われます。使用する薬は主に3種類あり、PPI(プロトンポンプ阻害薬)とH2ブロッカー(ヒスタミン受容体拮抗薬)胃酸の分泌を抑制し、アルギン酸塩は食道を粘膜で覆うことにより、胸やけを防止します。薬物療法で効果があまり見られない場合は、外科的治療(手術)を行う場合もあります。
また、生活指導も重要であり、特に逆流を起こしやすい下記の食べ物は過剰に摂取したりしないよう注意します。
- ・コーヒー(特にブラックコーヒー)
- ・お酒(アルコール)
- ・梅干し
- ・パン(炭水化物)
- ・炭酸飲料
- ・甘いもの
上記の食べ物以外にも、たばこの吸い過ぎもよくありません。
専門的に診てもらうなら胃カメラ・大腸カメラを
最初にお話ししたように、胃痛の症状がある場合は内科がある病院・クリニックに行けば診てもらうことはできます。
ただ、より専門的に診てもらいたい場合には胃カメラでの検査が必須となります。
胃カメラを実施できる病院を診察段階で選んでおくとより速やかに診察してもらうことができます。
胃カメラによる内視鏡検査は非常に重要な診断材料となります。当院では、善通寺をはじめ香川県内全域から多くの方が胃カメラ検査をご希望されます。
痛みを感じる方はもちろんですが、胃の病気は初期段階に痛みを感じないことも多くあります。異常を感じる前の検査もとても大切なのです。
早期に異常を発見して、健康なカラダを維持していきましょう。
医師:藤田博崇
時間:8:30~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
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30年以上にわたり、地域医療に根差し、入院、在宅医療も含めてリハビリや手術などの西洋医学だけでなく、整体、マッサージ、鍼灸や漢方等の東洋医学も取り入れるなどあらゆる方法を用いて治療し、症状を改善している病院です。