目次
- 肌が乾燥する原因は?
- 乾燥肌って何?
- 乾燥肌の対処法は?
- 「すね」の肌トラブルとケア方法
- 「かかと」の肌トラブルとケア方法
- 「手」の肌トラブルとケア方法
- スキンケア方法
- 肌トラブルには外用薬が効果的
- 乾燥には保湿
- 保湿の種類
- まとめ
肌が乾燥する原因は?
秋から冬の間の「環境」は湿度が低く、肌が乾燥します。
10月には乾燥が始まってきているのですが、乾燥肌トラブルのピークは1月~2月です。乾燥を自覚する前に対策をしましょう。 さらに、今はエアコンが普及しているため、肌がより乾燥しやすくなっていると言えます。 肌のためには、せめて50~60%の湿度をキープしてください。エアコンをつけた時は、加湿器を使って湿度が下がりすぎないようにしましょう。
肌のバリア機能が低下する原因
○冬の寒さ・乾燥
(温度・湿度が低くなると、肌はダメージを受けますので、きちんとケアしましょう。)
○寒さによる血行不良
(冷え性などの体質や水仕事による冷えは、血行不良で肌の機能が低下することも。寒さ対策が大事です。)
○ストレスや生活習慣の乱れ
(栄養の偏り、睡眠不足、喫煙、過労なども肌には大敵。健康的な毎日を心がけましょう。)
○加齢
(女性では30 歳を過ぎた頃から、皮脂量は急激に下降線をたどります。年齢と共に、ケアが必要になります。)
乾燥肌って何?
乾燥肌とは、肌の水分が不足して乾燥した肌の状態のことです。
空気が乾いていると肌も乾燥して、見た目にもカサカサした状態になります。
乾燥肌の肌状態は、肌バリア機能が壊れ、スカスカ状態です。
皮膚の表面の角層にも、実際に微細なひび割れができます。
ひどい乾燥肌になると肌細胞は元気を失って、正常な角層が作られにくくなります。
その結果、肌のカサつきやひび割れ、亀裂などが発生します。
角層はバリアとしての機能が低下し、外からの刺激が肌の中に入ってきて、ちょっとした刺激にも感じやすくなります。この刺激がかゆみの原因です。
乾燥肌の対処法は?
乾燥肌の原因を知って、適切な対処をしましょう。
乾燥肌トラブルの原因は主に2つあります。
肌をとりまく「環境」と誤った「スキンケア」によるものです。
肌トラブルは、部位別ケアが効果的です。
体の中で乾燥しやすい部位として「すね」「かかと」「手」があります。部位によって、肌がおかれている環境や特徴に違いがありますので、トラブル予防や治療の際にもそれぞれの部位に合った対処を心がけましょう。
「すね」の肌トラブルとケア方法
「すね」は、そもそも皮脂が出にくい部位です。
皮脂が少ないため自然に乾燥してしまい、気づいたらカサカサと粉をふく「粉ふき肌」になり、肌に亀裂が入っていることがあります。
予防のためには、入浴時にごしごし洗わないようにすることが何より大事です。
お風呂で洗いすぎて、悪化させてしまうケースがあります。
「すね」の場合は、軽い乾燥と皮膚の表面の角質細胞が、細かくはがれ落ちた始めて「粉ふき肌」になり、肌に亀裂が入ります。ヘパリン類似物質などを含む治療薬などを塗って早めに改善させましょう。
「かかと」の肌トラブルとケア方法
「かかと」は、皮脂の分泌がほとんど無く乾燥しやすい部位です。
また、全体重がかかるので、刺激から保護するために角層が厚くなっています。そのため皮膚が硬くなりやすく、乾燥すると深く割れてしまいます。
薬やクリームを塗ると歩く時にベタつくので、塗りにくい場所ですが、お風呂上がりに付けると効果的です。薬やクリームを塗った後に靴下を履くと、浸透も良くなり保湿にもなっておすすめです。
「手」の肌トラブルとケア方法
「手」はできる限り濡らさないようにすることです。
作業をする時は、手袋をしてください。
料理をする時は、下ごしらえの段階から全て手袋を着けると回復も早まります。「手」を洗った時は、毎回すみずみまで拭き切ってクリームを塗ることで違ってきます。
症状が少しの乾燥程度なら、ハンドクリームで大丈夫です。昔から肌あれに適していると言われるパンテノールが入った薬などを使うのもよいでしょう。
ステロイドは治療効果に優れた安全な薬です。ただし長期にわたって塗り続けると皮膚が萎縮するため、改善したらハンドクリームに切り替えてください。
スキンケアの方法
入浴時に洗いすぎないことが大切です。
日本人は清潔志向が強いので、体を洗いすぎる傾向があります。汗と埃はお湯で流せば落とすことができます。皮脂汚れだけは石鹸が必要ですが、石鹸によって皮脂が失われるので使いすぎないようにしてください。
冬は寒いので温まりたいという気持ちからお風呂に長く入りがちです。体が温まることで代謝アップ効果やリラックス効果がありますが、長く浸かりすぎると皮脂が失われてしまうため、乾燥の原因になります。
特に皮脂の分泌が下がってくる20代後半以降の女性、50代以降の男性は気をつけてください。42度以上の熱いお湯も肌の乾燥を招くので、注意しましょう。 温泉は、特に硫黄系のお湯の場合、脱脂作用が強く肌がかゆくなることがあります。硫黄系の温泉に入ってかけ湯をせず、保湿ケアをしないと症状が悪化することも。入浴時には肌に水気がのりますが、蒸発する時に過乾燥になるため、すぐにクリームなどを塗ってケアしてください。
肌トラブルには外用薬が効果的
肌の「荒れ・ワレ・かゆみ」が出た時に塗る外用薬には、より効果的な使い方があります。
薬を塗るタイミングでおすすめなのは、お風呂上がりです。お風呂から上がって10分以内、肌が半乾きの時に外用薬を塗ります。こうすることで、細胞間の水分を逃さない状態になります。肌に強くすり込みすぎると肌を刺激してしまいますので、やさしく塗るように気をつけてください。
乾燥には保湿
肌は何もしなければどんどん乾燥します。この状態を防ぐのが保湿です。
保湿するには様々な方法がありますがおすすめはヘパリン類似物質が主成分のヒルドイド。カサカサして痒みを覚える乾燥肌の方にとても効果があります。ヒルドイドはローションタイプやクリームタイプのものがあります。
ヒルドイドは皮膚科でしか処方されない医薬品ですが、ふじた医院でも処方できます。保険適用です。
保湿の種類
保湿剤は、油性軟膏・乳剤性軟膏・水溶性軟膏の基剤と・ワセリン・スクワラン(オイル)・グリセリン・尿素・セラミド・ヘパリン類似物質といった保湿成分などの配合剤の組み合わせにより作られています。
○保湿剤に使用される代表的な成分と特徴
保湿剤の成分 | 特徴 |
ワセリン | 油製で透過性は低くく皮膚そのものの水分を補うものではなく、皮表からの水分の特徴を批判するもの。入浴直後の角質層が水分を含んでいる時期に使用した場合に効果がある。べとつき感がある。 |
スクワラン | 深海サメの肝臓の油を蒸留・精製したオイルのこと。粘性の低いオイルで皮脂への吸収も早い。酸化や変質することも少なく、アレルゲンとなることもないとされている。 |
グリセリン | ヤシの実からとれる天然グリセリンと石油を原料とする合成グリセリンがる。吸水性、吸湿性が高く柔軟性がある。保湿剤の粘性を調査するためにも使用されてるため、配合されている保湿剤は多い |
尿素 | 角質溶解作用、保湿作用がある。10%以上の含有で保湿効果が得られる。グリセリンとの混合により高い保湿効果が得られる。高浸透工作用により角質水分保持量の増加が望める。刺激性があるため皮膚損傷がある場合は使用を控えたほうがよい。 |
セラミド | 角質細胞間脂質の成分、通常セラミドが減少した状態では、いくら保湿剤を使用してもその効果は持続しない。親油性と親水性の両方の性質を併せ持ち、皮膚の水分が蒸散しないように動いている。 |
ヘパリン類似物質 | 角質水分増量作用がある。その他、抗炎症作用、血行促進作用などがあり、皮膚の再生も促進する。刺激性がほとんどなく、のびがよく、べとつき感がなく使用しやすい |
○保湿剤の塗り方
皮溝に沿って横方向に塗ります。
まとめ
高齢者にとって皮膚障害や損傷のリスクを考えると日常のスキンケアは不可欠です。
しかし、老化に伴う身体機能の低下や生活習慣などから,スキンケアを日常的に行うことが難しい場合もあります。最近ではスキンケア用品が多種多様にあります。それらの特徴や使い方を知り、スキンケアが無理なく継続できるように個々の活動状況や生活スタイルに合わせた選択が大切です。
医師:藤田博崇
時間:8:30~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
電話:0877-62-0555
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30年以上にわたり、地域医療に根差し、入院、在宅医療も含めてリハビリや手術などの西洋医学だけでなく、整体、マッサージ、鍼灸や漢方等の東洋医学も取り入れるなどあらゆる方法を用いて治療し、症状を改善している病院です。