思いもしないタイミングでケガをしてしまうことは多いでしょう。
ケガの程度は軽いものから重大なものまであり、なかには、入院が必要となるケガをおってしまうこともあります。
どのようなケガであっても早期治療することはとても大切です。そのためには応急処置や対処法について知っておく必要があります。
今回は、突然のケガにも落ち着いて対応するため、ケガの種類や対処法について解説していきます。
目次
ケガをしたときの症状別応急処置の方法
いつケガをするかは、誰にもわかりません。
確実といえる予防法もなく、ふとしたときにケガを負ってしまいます。
また、自分以外の家族がケガを負ってしまうこともあります。
急に襲ってくるケガの適切な対応方法は、応急処置になります。
応急処置をすることで、のちの回復具合も変わってきます。
そのため、ケガをしたときは適切な応急処置を施すことが重要です。
それでは、種類別に応急処置の方法についてお話していきます。
すり傷
すり傷を負った場合、傷の部分が汚れてないなら消毒液などで消毒を行うといいでしょう。
土や砂などで傷口が汚れているなら、水でしっかり洗い流してから消毒を行います。
最後にガーゼなどで止血を行ってから、ばんそうこうを貼りましょう。
刺し傷
とげや針などの小さなものが刺さった場合は、水を流しながら洗い流し、ばんそうこうを貼ります。
ガラス片などが刺さったときは、抜いてから応急処置を行います。
違和感がある場合は早めに病院に行って適切な処置を受けましょう。
切り傷
切り傷は多くの出血を伴う可能性があるので、水でよく洗い、汚れを落としてから止血します。ガーゼなどで患部を5分ほど押さえ、血が止まったらばんそうこうを貼ります。
出血
頭などをぶつけて出血した場合も、患部をよく洗って汚れを落とします。次にガーゼやタオルで患部を押さえて止血します。
傷口が小さいのであれば問題ありませんが、大きい場合には止血のあとに病院へ行き、縫合してもらいましょう。
やけど
やけどをしてしまった場合、できるだけ早めの対処が重要です。
やけどをしたら、流水で患部を15分ほど冷やしましょう。
指をやけどした場合、指輪などをつけていると患部の腫れによって抜けなくなる場合があるので、やけどのあとに外しておきましょう。
また、やけどの範囲が広い場合には、患部を冷やし終わったあとにすぐ病院へ行き、適切な治療を受けましょう。
打撲
打撲をした場合、氷などを患部に当てて冷やします。
応急処置が終わっても、机などに患部をぶつけてしまうと激しい痛みを伴うことがあります。そのため、応急処置のあとはできるだけ動かさないよう注意しましょう。
動物にかまれた
動物にかまれた部分をよく洗い、止血と消毒を行ってから、患部にガーゼを巻きましょう。
野犬などにかまれた場合、狂犬病になってしまう可能性もあるので、応急処置のあとは早めに病院へ行きましょう。
消毒やばんそうこうについて

ケガをした場合の主な応急処置は、患部に細菌が入らないようにしっかりと洗い、消毒やばんそうこうなどで出血を止めるのが一般的です。
ただ、消毒やばんそうこうによる処置を行えない場合もあるので、注意が必要です。
消毒・ばんそうこうでの処置の注意点
小さい子どもは、外遊びをしてケガをすることが多くあります。
その際に最も多いのが、すり傷、切り傷でしょう。
これらのケガをしたとき、ばんそうこうをすぐに貼ってしまうと、傷口がジクジクしてしまい、かさぶたになりにくいでしょう。
また、消毒は殺菌する効果がありますが、その反面皮膚に大きなダメージを与えてしまうこともあります。消毒は元々身体に備わっている免疫システムを弱らせることにつながります。
確かに消毒の薬は細菌を破壊しますが、それと共に白血球も破壊してしまいます。
そのため、消毒は傷の治りを遅くさせるというデメリットも持ち合わせています。
確かに消毒やばんそうこうによる応急処置は効果がありますが、適切に行わないと傷を悪化させ、治りを遅くすることもあります。
傷の治りが遅くなると、傷痕も残りやすくなってしまうので、消毒やばんそうこうによる応急処置を行う場合は、よく考えてから行いましょう。
実際に、今では「消毒しない、ガーゼをあてない、傷口を乾かさない」という考え方になっています。
ケガをしたときは、なに科に行けばいいの?
ケガにはさまざまな種類があり、なかには激しい痛みを伴う場合があります。
その場合、応急処置を行ったあと、できるだけ早く病院へ行き、適切な治療をする必要があります。実際に、病院に行く場合は、症状により適切な診療科目は異なります。
ここからは、ケガの種類ごとに正しい診療科目についてお話していきます。
すり傷・刺し傷・切り傷
すり傷・刺し傷・切り傷の場合に受診するのは、形成外科になります。
形成外科は、傷痕が目立たなくなるよう特別な縫合や処置をしてくれます。
治療の際に使用する器具なども外科で使用するものとは、異なります。
また、使用する薬も違うので、きれいに傷を治療するなら形成外科です。
やけど
やけどの場合は形成外科、もしくは皮膚科を受診するといいでしょう。
やけどの治療は、熱傷専門医という専門家がいます。
やけどの治療で不安がある人は、熱傷専門医がいる診療機関をおすすめします。
打撲
強くぶつけた場合などの打撲は、整形外科を受診します。
打撲は自己判断をしても骨折していることがあるので、できるだけ医師の診察を受けたほうがいいでしょう。
動物にかまれた
動物にかまれた場合は、狂犬病などの感染症の恐れがあります。
整形外科、形成外科、皮膚科などの外科系に行きましょう。
出血や痛みがなくても診察は大切

目立った症状もなく、出血や痛みがなくても、ケガをしたときに病院で診察してもらうことは重要です。
でも、なぜ痛くも痒くもなく、自分自身では何も変わらないと思っても、病院に行く必要があるのでしょうか。
例えば、事故にあってしまった場合などです。
とくに交通事故の場合、自覚症状がなくてもすぐに病院に行くのが鉄則です。
そのときは何ともなくても、あとになって後遺症がでてくる場合があるためです。
頭を強く打った場合も注意が必要です。
場合によっては、突然意識不明になってしまうことがあるためです。
自覚症状がなくても、身体のなかでは、何が起きているかはわかりません。
軽い打撲だと思っても、体内が傷ついていたり、内出血していたりする場合もあります。
痛みや症状がすぐにでなくても、少し時間が経ってから痛みや症状がでることもあります。
ケガした直後は、緊張や興奮状態であるため、症状に気づかないこともあります。
最も危険なことは、自分は大丈夫という自己診断です。
取り返しのつかないことになってからでは遅いので、ケガをしたときの状況を冷静に把握し、医療機関にて医師による適切な診断をしてもらいましょう。
お風呂は入っていい?お酒は飲んでいい?
ケガをしたときに気になるのは、「風呂に入っていいか」、「お酒は飲んでいいか」だと思います。
ここからは、ケガをしたときの日常生活で入浴や飲酒は大丈夫なのかについてお話していきます。
お風呂は入っていいのか
ケガをしたときは、入浴していい場合と悪い場合があります。
切り傷などのケガであれば、シャワーなどは可能です。
また、縫合した場合は、患部を濡らさないようにしてお風呂に入りましょう。
傷口などをシャワーで洗ったあとは、消毒などはせずラップなどを巻いて、密封し感染などを防ぎます。
骨折の場合は、転倒の恐れや患部を固定する必要があるので、入浴は控えたほうがいいでしょう。身体をタオルで拭くなどの方法で清潔にしましょう。
やけどの場合の入浴は、日常で起きる程度のやけどであれば、お風呂に入って構いません。
ただし、全身にやけどを負っているなど、重度の場合では入浴できません。
飲酒はできるのか
もうひとつの注意として「飲酒」があります。
ケガをしたときに飲酒をする場合は注意が必要です。
お酒は血行を良くなるため、炎症や痛み、痒みをひどくさせます。
そのため、回復を遅れさせてしまう恐れがあります。
ケガをしているときは、以上の点を理解しておきましょう。
ふじた医院のケガ治療
ケガは種類によって、応急処置だけで済む場合があり、病院へ行く必要がある場合もあります。
病院へ行く必要があるケガの場合は、放置するととんでもないことになってしまうこともあるので注意が必要でしょう。
香川県のふじた医院では、さまざまなケガの治療、およびリハビリに対応しています。
香川県に住んでいて、ケガの対応をしてくれる病院を探しているなら、善通寺にある当院へお越しください。
医師:藤田博崇
時間:8:30~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
電話:0877-62-0555
詳細はご予約完了時にお伝えしております。
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30年以上にわたり、地域医療に根差し、入院、在宅医療も含めてリハビリや手術などの西洋医学だけでなく、整体、マッサージ、鍼灸や漢方等の東洋医学も取り入れるなどあらゆる方法を用いて治療し、症状を改善している病院です。