呼吸が苦しくなったり、呼吸が困難になったりするといつもと異なる身体の異常に驚き適切な対処ができない場合があります。今回は、呼吸困難についてのメカニズムや病気について解説します。いざというときにパニックを起こさずに、適切な対処ができるよう知識を深めておきましょう。
なお、香川県善通寺にあるふじた医院では、慢性心不全の診察・治療を行っています。
香川県に住んでいる人で呼吸困難に悩まされている人は、ぜひふじた医院までお越しください。
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目次
呼吸困難はなぜ起こるの?
通常、人の脳にある呼吸中枢は身体を動かし正常に保つために必要な酸素を確保するよう酸素の量、呼吸の数などをコントロールしています。
呼吸を正常に行うためには、空気を取り込んで肺にある肺胞までスムーズに送り届ける機能と肺胞壁でのガスの交換がしっかりできるということが必要不可欠になります。
しかし、気管に問題があり気管の内部が腫れるなど、肺気腫や肺動脈塞栓症といった病気が背景にある場合、脳は呼吸をするように命令を出し、呼吸が行われているにも関わらず空気がスムーズに肺に送られなくなります。
その結果、肺に入ってくる空気が十分でなかったり、空気が肺からしっかり出ていかなくなり呼吸が苦しかったり困難であると感じるようになります。
呼吸困難の原因
呼吸困難の原因にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
肺に要因がある場合
肺に、マイコプラズマやインフルエンザウイルスなどのウイルスや異物が入るとせきや胸、のどの痛み、呼吸困難を引き起こすことがあります。この代表的なものが肺炎です。
気管支
気管支に関わる呼吸困難に陥る原因として、気管支喘息が挙げられます。
気管支喘息はアレルギーなどが原因となり、気管支が狭くなるなど慢性的な炎症によるものが多いです。
肺気管支以外
肺や気管支以外の原因として、がんや主にタバコなどによる慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心臓発作、狭心症の他、動かないことが原因で心臓の筋力が低下して呼吸困難を引き起こすことがあります。
心的要因
心的な要因でも呼吸困難が起こることがあり、過度なストレスや疲労による過換気症候群などが挙げられます。
精神的にストレスを感じると、交感神経が活発になりそれによって呼吸が早く、苦しくなり呼吸が早くなるといった悪循環を起こすことがあります。
日々の工夫から呼吸困難を軽減しよう
呼吸の苦しさは、普段の生活の仕方や工夫によって軽減できることがあります。
例えば、食事の際には背筋を伸ばすことで、胸や肺が圧迫されるのを防ぐことができます。
食事以外でも、なるべく姿勢を真っ直ぐにすることで呼吸困難の軽減につながります。
食事は一度にたくさん食べるのではなく、数回に分けて呼吸に合わせて咀嚼することでも呼吸を楽にすることができます。
また、喘息などによる呼吸困難の場合、原因となるアレルゲンの排除が必要です。
喘息は、慢性的に気管が炎症を起こしているために、些細なことやほこりによっても息苦しさを感じて激しくせき込むことがあります。
家庭内でできることは、エアコンのフィルターなどはこまめに掃除し、ダニなどが発生しやすい布製品などはなるべく部屋に置かないようにしましょう。
きれいに掃除しているように見えても部屋の隅にほこりが残っていると喘息を引き起こす原因になりますのでしっかりとこまめに掃除をしましょう。
また、ペットのフケなども原因の一つになるため、喘息の方がいる家庭ではなるべくペットは飼わないようにしましょう。
また、ペットを飼っている方はこまめな掃除が必要です。
呼吸困難や息切れを伴う病気について
呼吸困難や息切れを伴う病気は様々あります。ここでは、一例として呼吸困難や息切れを伴う具体的な病気についてまとめていきます。
心不全
心不全による呼吸困難は心臓喘息とも呼ばれ、坐位になると呼吸が少し楽になることが特徴として挙げられます。
心臓へ血液が戻りにくくなることで、運動を少しするだけでも呼吸が苦しくなったり、夜間就寝中に呼吸困難を起こしたりすることがあります。
貧血
貧血でも呼吸困難を起こすことがあります。
身体の仕組みとして、呼吸をすることで空気が肺に運ばれ、さらにその空気中の酸素が肺の中の肺胞という部分から赤血球によって運ばれることで全身に酸素が行き渡ります。
しかし、貧血により赤血球が不足し、酸素が十分全身に運ばれないと息苦しさを感じ呼吸が困難になることがあります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
タバコなどによる有害物質を長年取り込むことにより起こる疾患で、主に中高年が発症することが多い病気です。
タバコにより気管支に炎症が起き、空気の流れが悪くなります。
階段の上り下りや歩行時に呼吸が困難になることがあり、症状が進むと肺気腫になります。
気管支喘息
気管が慢性的に炎症を起こして狭くなっており、空気が通りにくく息苦しさを感じます。
ほこりやペットのフケなどによって呼吸困難や激しいせきが引き起こされます。
病院での検査方法
呼吸困難が病気や慢性的なものではないか、突然引き起こされたものなのか、呼吸の困難さがどのくらいの時間持続するのか問診を行います。
呼吸をするときにどのように苦しいのかによって、突然のものであれば気道閉塞、肺塞栓、気胸などが考えられます。
立った状態、座った状態での呼吸困難の程度を調べ、心不全や気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの病気があるかを調べます。
身体的な所見としては視診、触診、打診、聴診を合わせて行います。
触診では気胸、胸水貯留、腫瘍の有無を調べ、打診では腫瘍、胸水などを調べます。
さらに、呼吸不全の有無を調べるために動脈血ガス分析や、血液を採取しての貧血の検査、気胸の有無などを調べるために画像での診断を行います。
病院での治療法
肺や気管支、肺気管支以外、心的要因などは治療法がいくつかあります。
肺や気管支
呼吸困難の治療法としては、肺炎は抗生物質の投与という治療によって治すことができます。
胸水貯留は胸水の排液を行います。
喘息などによる場合には、吸入ステロイド薬を処方し、気管支の炎症を抑えます。
ステロイド薬を吸入することによって、呼吸の苦しさや激しいせき込みを軽減させることができます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、酸素吸入器などをつけることにより、酸素を取り込むのを助けます。
肺気管支以外
貧血などによる呼吸困難では赤血球の輸液を行い、赤血球が全身に酸素を運べるように長をします。
がんなどの病気が要因の場合にはモルヒネによる呼吸困難の苦しさの感受性の緩和を行います。
心的要因
心的な要因が呼吸困難の原因になっている場合には、息をゆっくり吸ったり吐いたりを繰り返させることによって症状が改善する場合があります。
過換気症候群では、紙袋を口に当てさせ、吐いた息を再び吸わせることで血液中のガス濃度を安定させます。
不安感が強く、改善が見られない場合には抗不安薬などを処方する場合があります。
呼吸困難にお悩みの方はふじた医院へ
呼吸困難は、就寝中に起こる場合もあります。
その要因が、肺なのか心的要因なのかによって治療法が異なるので必ず医師に相談してください。
呼吸困難は、貧血から起こる場合もあれば、気管支喘息から起こる場合もあり自己判断で済ませてしまうと危険です。
香川県善通寺にあるふじた医院では随時、呼吸困難に関するお問い合わせやご相談を受け付けております。一人で悩まずにお気軽にご相談ください。
医師:藤田博崇
時間:9:00~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
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