現在、脳梗塞で悩んでいる方は少なくありません。
脳梗塞は特にその前兆に気づくことが難しいといわれておりハイリスクな病気の一つです。
いつ発症するのか怖いですよね。
今回は脳梗塞の原因や前兆、予防法についてお話していきます。
目次
脳梗塞の主な原因
近年、30代や40代といった若い方で脳梗塞を発症するケースが多くなっています。
脳梗塞は若いかといってかからない病気ではありません。
その原因の一つに動脈硬化が挙げられます。
肥満や高血圧、脂質異常症などが動脈硬化の原因となりますが、これらは普段の食生活の乱れから起こりやすくなります。
現在は、食生活が欧米化し、高カロリーかつ高脂質の食事をとることが多くなりました。
そういったことも理由となり、若い人でも脳梗塞を発症してしまうのです。
食生活だけではなく運動不足も動脈硬化を引き起こす原因といわれています。
文明が進み、運動することを意識的に行わなければならない現代では、普通に暮らしているだけで脳梗塞のリスクがあるといえるでしょう。
また、高血圧も脳梗塞の原因となりますので、喫煙されている方は注意が必要です。
普段の生活さえ気をつけていれば脳梗塞のリスクを減らすことができますので、日々の食生活や運動不足などを見直すことが脳梗塞の予防となります。
脳梗塞の原因は「脳」だけではない?
脳梗塞と聞くと脳の病気ということが分かりますが、脳以外にも気をつけなければならない部分があります。
そこで、ここでは心原性脳梗塞について、お話していきます。
心原性脳梗塞
心臓の機能不全が原因で脳梗塞を起こすことがあります。
高齢者の心房細動がその原因で、心房細動によって心臓の内部にできた血栓が脳の血管を塞ぎ、脳梗塞を起こすケースがあります。
これは心原性脳梗塞と呼ばれ、心房細動を持っていると脳梗塞のリスクが3倍~5倍になるといわれています。
この心原性脳梗塞を防ぐには、抗凝固薬を服用することで1/3までリスクを減らすことができます。
しかし、それでも心房細動を患ってない方と比べると脳梗塞の発症の可能性は高いものになります。
加齢と共に不整脈の可能性は上がっていくため、不整脈と感じたら病院で心電図を測ってもらう必要があります。この時に心房細動と診断されればその後の対処が重要です。
心原性脳梗塞は早期の段階で亡くなる脳梗塞です。
見つかってからでは手遅れになる可能性が高いため不整脈を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
不整脈の段階で心原性脳梗塞を発症する前であれば対処は可能です。
増加している「若年性脳梗塞」とその原因

上記で述べたように若年性脳梗塞は、生活習慣が主な原因になることはもちろんですが、その他にも「抗リン脂質抗体症候群」「奇異性脳塞栓症」「もやもや病」などが原因として挙げられることもあります。
それでは、それぞれについて見ていきましょう。
抗リン脂質抗体症候群
血液中に抗リン脂質抗体と呼ばれる自己抗体ができ、血液が固まりやすくなる病気です。
特に下肢の深部静脈に血栓が出できやすく、足の一部に腫れや痛みを感じます。
血栓が移動すると、脳では強い頭痛や一過性脳虚血発作を起こします。
この時に手に力が入らない、言葉が上手く出せないなどの症状があります。
また、この血栓が心臓に移動すると心筋梗塞を起こす可能性があります。
免疫異常の一種である、全身エリテマトーデスから発症することが多いので、身倦怠感や関節炎、顔の発疹などが見られた場合はすぐに病院で検査を受けましょう。
奇異性脳塞栓症
奇異性脳塞栓症とは、足などの静脈系にできた血栓が、心臓の左房と右房の間の穴である卵円孔を通って脳血管へ移動して脳梗塞を起こす病気です。
この卵円孔は成長する過程で閉じていきますが、成人の約20%が閉じずに残っているといわれています。
普段は何ともありませんが、運動をしたり重たいものを持ち上げたりするなど心臓へ負担をかける行動をすると血栓が卵円孔を通して移動することがあります。
運動時などをした時に一過性脳虚血発作の症状が見られた場合は医師の診断を受ける必要があります。
もやもや病
もやもや病とは、脳の動脈の一部が狭まったり、閉塞したりすると、血流を確保するため周囲の毛細血管が拡張して網の目のように広がります。
これがレントゲンなどでもやもやした煙のように見えるため、もやもや病と呼ばれています。
毛細血管は細く、弱い血管ですのでその分詰まりやすい血管です。
毛細血管でも詰まってしまうと脳梗塞を引き起こす原因となります。
笛などを強く吹いたりした時に一時的な手足の脱力感や意識障害が起こりやすいことが前兆とされています。
以上が生活習慣以外での若年性脳梗塞の原因となる病気になります。
脳梗塞の前兆はどのような症状があるの?
ある日突然発症してしまう脳梗塞ですが、前兆となる症状はいくつかあります。
- 手足の動きが悪くなる
- 片方の手足や顔の痺れが起こる
- ろれつが回らなくなり言葉が出にくくなる
- 片方の目が見えなくなる
- めまいがして体のバランスがとれなくなる
- 意識がなくなり倒れてしまうなど
このような症状が見られたら脳梗塞を疑ってください。
脳梗塞以外にも脳出血などの可能性もありますが、どちらも生命に関わる危険な病です。
こういった症状は突然現れます。
昨日まで何ともなかったのにと思われるかもしれませんが、脳梗塞と同じくその前兆も突然現れます。
痺れを感じた場合は両方なのか、それとも半身側だけなのかということが重要になります。
両方に痺れを感じた場合は脳梗塞ではなく、他の病気の可能性があります。
また、上手く言葉が出ないという症状は首から上の部分が痺れていることを指します。
これらの症状は数分~数時間で収まってしまうこともありますし、短時間で繰り返し起こることもあります。
そのため、脳梗塞と重篤な病気とは思わずに発見が遅れてしまうケースがあります。
これらの症状を感じた場合はすぐに病院で診察を受けてください。
早期の段階で脳梗塞を発見することで後遺症などを防ぐことが可能です。
脳梗塞の予防に大切な血栓を防ぐ生活

脳梗塞の予防には日々の生活習慣の改善が大切です。
脳梗塞を引き起こす生活習慣の原因として挙げられるものとして、飲酒、喫煙、運動不足、肥満、ストレスといったものがあります。
飲酒や喫煙は普段から気をつけていれば防げるものですが、運動不足や肥満、ストレスといったものはなかなか難しい問題になっています。
忙しい毎日を送る中で意識的に運動することは難しく、食生活も同様です。
また、ストレス社会といわれている現代ですのでストレスを100%回避することは不可能とでしょう。
そのため、少しずつ自分がやっていけることを習慣化することが大切です。
一日10分歩くだけで運動不足を解消でき、ストレス解消になります。
また、食生活においては減塩が注目されています。
一日の食塩摂取量は10g未満が目安とされていて、6g以下だと望ましいとされています。
その他にも肉よりも魚を食べるようにするなど、ちょっとした気遣いで脳梗塞のリスクは減らすことができます。
日本の脳梗塞発症は年間29万人といわれており、発症してしまうと重篤な症状を残し、生命の危機にも繋がります。
脳梗塞の治療ならふじた医院へ
今回は年齢に関わらず発症する恐れのある脳梗塞のリスクについてお話をしました。
現在、脳梗塞の症状に悩んでいる方や家族の方が患っていて治療を行っている方もいらっしゃるでしょう。
脳梗塞は予防法もありますし、発症していてもリハビリを行っていけば回復を見込める場合も多くあります。
香川県善通寺にお住まいの方で脳梗塞の症状にお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
専門医がどんなことにも丁寧に対応いたします。
医師:藤田博崇
時間:9:00~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
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