脳梗塞は発症した後、後遺症となるケースが多く、リハビリが必要になります。
ご本人またはご家族が脳梗塞を患ってしまった場合、気になるのは、症状はどのくらい改善するのかということではないでしょう。ただ、症状の改善に必要なリハビリなどについて、どのようなことを行っていくのか、わからないことも多いですよね。
今回は、脳梗塞を患ってしまった場合の症状や、リハビリについて解説していきます。
目次
脳梗塞の後遺症の主な症状
脳梗塞を発症すると、その後にどのような後遺症が現れる場合があるのかが気になるところです。
ここでは、脳梗塞を患った後にみられる代表的な後遺症とされている
- 脳性麻痺
- 言語障害
- 認知障害
について紹介していきます。
脳性麻痺
脳梗塞でよくみられる後遺症のひとつが、脳性麻痺による運動機能の低下や半身麻痺などの症状です。
この脳性麻痺は、脳梗塞によって脳の細胞などが深刻なダメージを受けたために身体の神経機能が麻痺してしまうことで、「暑さ、寒さ、傷みを感じにくくなったり」「食べ物が飲み込みにくかったり」などの障害が起こってしまいます。
また、「身体の半分が動かなくなる」といった半身麻痺を引き起こすなど、重度の脳梗塞の後遺症としてみられる場合が多くあります。
言語障害
言語障害は、脳梗塞によって脳の細胞が障害を起こし、みられる症状です。
「人の話している言葉や内容が理解できなくなる」「文字を書くことができない」など、意思疎通が困難になる後遺症です。
認知障害
認知障害は、「空間の認知機能に障害が起こる」「迷子になる」「人や物の名前を思い出すことができない」などの認知症に似た症状を引き起こす後遺症です。
このように、脳梗塞の後遺症には日常生活に支障をきたしてしまう症状が様々あります。
後遺症を残さないためには、脳梗塞の早期の発見や、症状がみられた場合には早期の治療が大切です。
脳梗塞の後遺症。リハビリはどのようなもの?

脳梗塞を患ってしまった場合には、後遺症などを残さないためにも早期発見、早期治療が大切であるとともに、リハビリもとても重要になってきます。
脳梗塞のリハビリには、
- 脳梗塞を発症してから2週間が急性期
- 3~6ヶ月程度までが回復期
- その後の維持期
と呼ばれる3つのリハビリの時期があります。
ここでは、それぞれのリハビリ内容について紹介していきます。
急性期リハビリ
急性期のリハビリがその後の症状の軽減にとても重要となります。
急性期リハビリは、「ストレッチなどのリハビリ」、「座る、立つ、車いすに乗るなどの離床訓練」、「食事や着替え、入浴、トイレなどができるようにするADL訓練」、「食事をするための摂食・嚥下訓練」、「運動麻痺や言語障害を回復させるための機能回復訓練」などを行います。
回復期リハビリ
急性期リハビリを終えると、次は生活機能を高めるためのリハビリが行われます。
例えば、一人で車いすに乗り移れるようにする訓練や、復職をするための訓練が行われます。また筋肉の緊張を改善するためにボツリヌス菌を注射したり、電気などを使用して身体に刺激を与えたり、などの治療が合わせて行われます。
その後のリハビリ
急性期、回復期のリハビリを終えると、患者様は自宅へ戻るなどし、日常生活を送るためのリハビリを行います。
家にはスロープや手すりなどを設置し、自分で生活ができるように歩行などの訓練を行います。
理学療法士と作業療法士はどう違う?そのリハビリの効果について

脳梗塞のリハビリを行うときに気になのは、リハビリを行ってくれる理学療法士と作業療法士の違いです。ここでは、その違いについて紹介していきます。
理学療法士
理学療法士は、脳梗塞により、思うように動かなくなってしまった身体の、基本的な動作の回復を目指すためのリハビリを行います。
主に、身体を起き上がらせる、車いすに乗り移る、歩行、筋力トレーニングなどの基本的な動作のリハビリを行います。
作業療法士
作業療法士は、理学療法士の行う基本動作のリハビリを更に応用して、社会に適応するためのリハビリを行います。食事やスポーツ、遊びなど、生活の中で楽しむための動作ができるような身体的なサポートと心のサポートを行います。
このように、様々なリハビリによって後遺症などを軽減していきますが、気になるのはリハビリによってどの程度機能が回復するのかではないでしょうか。
脳梗塞で一番残りやすい後遺症といわれているのが、手足の片方が麻痺してしまうことです。
このような後遺症は、脳梗塞を発症してから3ヶ月までのリハビリで急速に回復する場合もあり、全く動かなくなってしまった腕や足などのリハビリを行うことで、最終的には、ゆっくりと動かすことができるようになるまで回復を目指すことができます。
腕や足、指も、適切なリハビリを行うことで、以前のようなスピードで動かすことは難しいかもしれませんが、ゆっくりであれば動かせるようになるでしょう。
脳梗塞専門のリハビリ施設について
脳梗塞を発症した後に大切なのはリハビリを行うことですが、リハビリをどこで行えばいいのかわからない人もいるでしょう。
脳梗塞のリハビリには、現在専門のリハビリセンターが存在しています。
脳梗塞専門のリハビリセンターでは、脳梗塞の後遺症に苦しんでいる人などに向けサービスを提供しています。
主な内容としては、理学療法士や作業療法士、スポーツインストラクターなどが、一人一人の症状に合わせたリハビリのメニューを考案し、60~90日程度を目安としたリハビリを行っていきます。足の筋肉の向上や、歩行を安定的に行えるようにするための訓練、脳梗塞の後遺症による痛みなどの緩和や、言語障害などの高次機能障害を改善するためのプログラムなどがあり、自分に合ったプログラムや費用でリハビリを行うことができます。
また、香川県内善通寺のふじた医院では、脳梗塞の治療はもちろん、リハビリも行うことができます。最新技術や知識を使って、脳梗塞後遺症の患者様にとって「つらくない」「無理のない」リハビリに取り組むことが可能です。
関連ページ:香川・善通寺 ふじた医院の最新機器によるリハビリテーション内容
ふじた医院のリハビリについて
今回は、脳梗塞の後遺症の症状やリハビリについてお話しました。
脳梗塞は医師による治療はもちろん、理学療法士や作業療法士などによるリハビリを受けることが後遺症の軽減に大切なことになります。
香川県善通寺のふじた医院では、脳梗塞の治療からリハビリ対応まで患者様と一緒に症状の改善に取り組んでいます。「脳梗塞のリハビリがつらい。どこでリハビリを受ければいいかわからない。」とお悩みの方は、ぜひふじた医院までお越しください。
医師:藤田博崇
時間:9:00~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
電話:0877-62-0555
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30年以上にわたり、地域医療に根差し、入院、在宅医療も含めてリハビリや手術などの西洋医学だけでなく、整体、マッサージ、鍼灸や漢方等の東洋医学も取り入れるなどあらゆる方法を用いて治療し、症状を改善している病院です。