水頭症という病気をご存知でしょうか。
さまざまな原因により脳の代謝機能に障害が起こり、頭蓋骨の中に溜まってしまって頭が大きくなってしまう病気です。
赤ちゃんによくみられる病気で先天性のものと思われがちですが、赤ちゃんに限らず発症してしまうケースもあります。
今回は水頭症について解説します。
香川県善通寺市にあるふじた医院では、水頭症の相談や治療を受け付けています。「水頭症の疑いがある。」「水頭症の治療を受けたいけど、どこの病院に行ったらいいかわからない。」という方は、一度ふじた医院までお問い合わせください。
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目次
水頭症とはどんな病気?
水頭症(すいとうしょう)とは、脳脊髄液の産生・循環・吸収などいずれかの異常により髄液が頭蓋腔内に貯まり、脳室が正常より大きくなる病気です。
脳脊髄液による脳の圧迫が、脳機能に影響を与えるとされています。
原因として、先天性のもの、脳腫瘍などによる脳へのダメージ、感染症、早産児や低出生体重児の脳室周囲白質軟化症などがあります。
水頭症は、先天的に赤ちゃんだけに発症するものと思われていますが、成人になっても脳腫瘍やクモ膜下出血、細菌性髄膜炎などによって引き起こされることもあります。
成人してからの水頭症は認知症も同時に引き起こしてしまう可能性がありますので、非常に危険なものです。
水頭症の症状
水頭症の症状として、脳脊髄液の循環がうまくいかずに頭が大きくなってしまう、頭皮が水風船のようになるといった外的な症状がみられますが、内部的にもさまざまな弊害が起こります。
脳脊髄液が脳内を圧迫してしまいますので、脳圧が上がります。
このため、頭痛や吐き気、嘔吐が起こり、視神経の圧迫による視力低下や視力異常なども同時に起こります。酷い場合には失明する可能性もあります。
また、天気にも左右され、曇りや雨などで気圧が下がると症状が酷くなることもあります。
赤ちゃんが水頭症になってしまった場合は、頭蓋骨がまだ柔らかいので頭が大きくなるという外的な症状がみられますが、成人してからの水頭症はこのような症状はみられません。
成人の場合は、クモ膜下出血を起こすと約30%で水頭症になるといわれています。
仮にクモ膜下出血を起こした場合は1ヶ月~2ヶ月ほど経過観察が必要になってきます。
さらに、前述のように水頭症になる原因を罹患していないのに突如水頭症になってしまうケースもあります。
この場合は、歩行障害、認知症、尿失禁といった症状がみられますが、老化によって起こる症状と非常に区別がつきにくいものです。「認知症かも?」と疑いを持たれた場合は、水頭症の可能性もありますので急いでお近くの医療機関で診察を受ける必要があります。
特発性正常圧水頭症の主な症状
先天性のものや、早産児や低出生体重児などの赤ちゃんがなりやすい病気ではありますが、前述の通り水頭症は赤ちゃんだけの病気ではありません。
成人しても脳腫瘍、クモ膜下出血などの脳へのダメージが原因で引き起こされるものや、細菌性髄膜炎などの感染症から水頭症を引き起こしてしまうケースもあります。
水頭症を引き起こす原因が分かっているものを続発性正常圧水頭症、原因の分からないものを特発性正常圧水頭症といいます。
どちらも対処の難しいものですが、特に特発性正常圧水頭症はその判断が老化による障害と区別がつきにくいため問題視されています。
特発性正常圧水頭症の主な症状として、歩行障害、認知症、尿失禁があります。
それぞれを細分化して説明すると以下のようになります。
歩行障害
小股でよちよち歩く
少し足が開き気味で歩く
足が上がらないすり足歩行
不安定な歩行
うまく第一歩が出ない、転倒してしまう
うまく止まることができない
認知症
集中力や意欲、自発性が低下し、趣味などをしなくなる
呼びかけに対して反応が悪くなる
物忘れが段々と強くなる
尿失禁
トイレに行く頻度が増える
歩行障害も重なって漏らしてしまうことが増える
尿意を我慢する時間が短くなる
以上のようになりますが、歩行障害と聞くと急に歩けなくなると思われる方が多いですが、急に歩けなるというケースは少なく、徐々に歩けなくなっていくものです。
そのため、なかなか家族の方などに気づいてもらえず発見が遅れることが多くあります。
病院での水頭症の検査方法
前述のように歩行障害、認知症、尿失禁の症状がみられた場合は水頭症の検査を行う必要があります。
また、特発性正常圧水頭症ではなく続発性正常圧水頭症の場合には頭痛、嘔吐、意識障害といった症状が起こります。
水頭症の検査方法としては、主にCTやMRIなどで断層撮影をします。
特発性正常圧水頭症が疑われる場合には症状の観察を同時に行い、CTやMRIなどの断層撮影と合わせて髄液タップテストも行います。
この他にも脳の血流を検査するSPECT検査というものもあります。
MRIなどで分かりにくい特発性正常圧水頭症を検査するもので、同時にアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の検査を補助するものとなります。
医療機関によって検査の方法は異なってきますので、かかりつけの医師とご相談の上、実施してください。
赤ちゃんの水頭症の場合ですと、出生前に水頭症を発見することができます。
妊婦のお腹にエコーを当てるエコー検査で脳室の大きさをみることができ、水頭症の可能性がある場合は出生前からその対処をすることが可能になりました。
出生前から水頭症を発見することで、出生後にしっかりと対処し、無事に大きく育っていく赤ちゃんも多くいます。
医学の進んだ現代では早期に発見することが可能になりましたので、出生後に対処をきちんとすることで水頭症をしっかりとケアすることができます。
赤ちゃんの脳に障害があると悲観的に考えられてしまう方も多いですが、早い段階でケアしていくことで回復します。
水頭症の治療法について
水頭症の治療法にはシャントが用いられます。
シャントとは、2本のカテーテルと1個の一方向バルブで構成されており、このバルブで脳室外の脳脊髄液の量、流れの方向、圧力などを調節します。
このシャントには圧固定式、圧可変式バルブ、重力可変式バルブ、特殊機能バルブといったものがあります。
圧固定式
最初からあらかじめ設定しておいた圧力に基づいて、脳脊髄液の早さを調節するものになります。
圧可変式バルブ
調整可能な設定圧に基づいて、脳脊髄液の流れを調節するものになります。
医師が特別に設計された磁気器具を用いて脳脊髄液の圧力を調整しますので、通院でこの対処をしてもらいます。
再度手術が必要ないことがメリットとされています。
重力可変式バルブ
体位により圧設定を自動的に変更し、脳室内圧を生理的範囲内に維持することで、流量調節に関する問題の解決を意図したバルブになります。
これにより、流量不足の危険を高めず、流量過多を回避することが期待されています。
特殊機能バルブ
特殊機能バルブとはサイフォン効果防止装置のことになります。
圧可変差圧バルブで最大設定圧によってもシャント流量過多症状、所見の軽快が得られない場合に特殊機能バルブの追加設置が検討されます。
水頭症の相談はふじた医院へ
赤ちゃんだけでなく大人でもなりうる水頭症。
定期健診をしっかり受けることはもちろん、調子が良くないと思ったらすぐに医師に相談しましょう。
香川県善通寺のふじた医院では、水頭症についてのお問い合わせ、ご相談を随時受け付けています。
少しでも当てはまる症状がある方や、不安がある方はお気軽にご相談ください。
早期発見が、あなたや家族の命を救うことにつながります。
医師:藤田博崇
時間:8:30~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
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