子どもがかかりやすい傾向のある溶連菌感染症。
まだ免疫力の弱い子どもにとっては、溶連菌感染症の症状は辛いでしょう。
そのため、溶連菌感染症の症状や風邪との違いなどの情報は親がしっかり理解しておき、子どもが感染した際の対処法を知っておかなければなりません。
もし、子どもが溶連菌感染症にかかり、困った場合は香川県善通寺にあるふじた医院へお越しください。
ふじた医院では、溶連菌感染症の診察および治療を行います。
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目次
溶連菌感染症とは?
溶連菌感染症は、「溶血性レンサ球菌」という細菌に感染することで発病する病気です。
さまざまな症状を引き起こす可能性のある病気で、重症化した場合は死に至る可能性もあります。
流行期は12~3月、7~9月の寒い時期と暑い時期ですが、一年中かかる可能性があり、2015年には患者数が過去10年間で最高になりました。
近年では、子どもだけでなく大人の感染者も増え、警鐘をならしている医師もいます。
そもそも”溶連菌”って何?
溶連菌は、「化膿レンサ球菌」、「A群レンサ球菌」、「A群β溶血性レンサ球菌」など、さまざまな呼び名を持つ菌の一種です。
「レンサ」というのは「連鎖」という意味で使われており、顕微鏡で覗くとピンポン球のようなボール状の菌が数珠繋ぎになっていることからきています。
健康な人の咽頭や消化管、表皮にも生息する常在菌と呼ばれる菌の一種ですが、比較的小規模にもかかわらず多数の病原因子を保有し、軽度なものから致死率30%に至るものまで、多様な疾患を引き起こします。
また、溶連菌自体が直接的に人の組織を破壊、あるいは活動する溶連菌に対して免疫が反応することで発症する場合があるなど、疾患を引き起こす原因も多様です。
近年は、集中的に研究が進んでいるものの、なかなか全容の解明には至りません。
現在、溶連菌による患者の数は日本で年間約25万人、全世界では年間6億人を越えるほどになり、そのなかの50万人程度が死に至るとされています。
溶連菌が原因となって引き起こされる病気
溶連菌によって起こされる疾患は大きく分けて、
- 急性感染症
- 毒素性疾患
- 感染症後遺症
の3つに分けられます。
これらの疾患により、さまざまな症状が起こります。
では、溶連菌による疾患が原因で起こる病気を詳しく見ていきましょう。
急性感染症
急性感染症は、扁桃腺や手足の筋肉を覆う筋膜などに菌が入ることで起こります。
溶連菌が扁桃腺に感染した場合は、「急性扁桃炎」にかかる可能性があるでしょう。
子どもが「急性扁桃炎」にかかる場合の多くは、溶連菌が原因とされています。
溶連菌が手足の筋膜に感染した場合は、「壊死性筋膜炎」になる可能性があります。
別名「劇症溶連菌感染症」とも呼ばれる「壊死性筋膜炎」は、症状がひどい場合には死に至ることがあるので、厳重な注意が必要です。
毒素性疾患
毒素性疾患は、溶連菌が持っている毒素が原因で起こる疾患であり、「しょう紅熱」や「毒素性ショック症候群」などの病気を起こします。
「しょう紅熱」は、小児に多い伝染病で、抗生物質によって治療が簡単になりました。
「毒素性ショック症候群」は、溶連菌の毒素に対する身体の免疫反応で起こります。
「壊死性筋膜炎」と同じく、「劇症型溶連菌感染症」と呼ばれ、多臓器不全などの重い症状を引き起こす危険性があります。
後遺症
溶連菌感染症による後遺症は、菌体抗原などの免疫反応や炎症反応によって起こります。
「リウマチ熱」や「急性糸球体腎炎」などの病気を起こす原因となるため、心配な場合は自然治癒ではなく、病院で適切な治療を受けましょう。
「リウマチ熱」は、溶連菌が咽頭に感染してから2~3週間後に発病します。
菌体抗原と心筋組織の免疫交差反応が原因と考えられています。
「急性糸球体腎炎」は、菌体抗原と抗体結合物による炎症反応が原因の病気です。
こちらは子どもの完治率が高く、大人の場合は悪化する可能性が高い傾向のある病気です。
溶連菌感染症の症状
代表的な症状はのどの痛みと発熱ですが、ほかにもさまざまな症状を引き起こします。
悪寒、全身倦怠感、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢などの症状もよく挙げられます。
子どもの場合、特徴的なものには解熱後に手足の皮膚がむけたり、舌にイチゴのようなぶつぶつができたりするイチゴ舌なども挙げられるでしょう。
大人の場合では、初期の段階でのどの痛みと共に強い頭痛を覚えるケースが多くあります。
これは漢方の視点から片頭痛と同じ頭痛であるとされ、溶連菌感染症は片頭痛を誘発するとされています。
また、溶連菌感染症はアトピー性皮膚炎に罹患している場合、症状が悪化したり、
気管支喘息を誘発したりする場合もあります。
特にひどい溶連菌感染症の症状では「劇症型溶連菌感染症」があり、溶連菌が「人食いバクテリア」と呼ばれる要因です。
劇症化した溶連菌が恐ろしいスピードで身体組織を壊死させてしまうもので、激痛を伴います。
「劇症型溶連菌感染症」が疑われる場合は、直ちに病院へ行き、適切な治療を受けましょう。
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溶連菌感染症と風邪の違い
溶連菌と風邪はさまざまな症状を引き起こすという点で似ていますが、引き起こされる症状に少し違いがあります。
そのため、症状で見分けることができる場合もあるとされています。
一般的な風邪は鼻水や咳を伴いますが、溶連菌感染症ではこれはあまり見られません。
溶連菌で多く見られるイチゴ舌などは、風邪ではあまり見られません。
しかし、これはあくまで目安の範囲なので、これだけで判断することは難しいでしょう。
現在では、溶連菌検査キットが医療関係者に浸透しているので、病院にかかれば高い確率で風邪か溶連菌感染症かの判断がつきます。
正しい見分け方は、風邪の症状が出た時点で病院に行き、溶連菌の検査をしてもらうことです。
溶連菌感染症の検査方法は、のどの粘膜をこすりとるといった簡易な方法なので、子どもにもあまり負担はかかりません。
感染経路について
溶連菌の主な感染経路は飛沫感染ですが、接触感染もあります。
保菌者の咳やくしゃみによって唾液や鼻水が飛散し、口や鼻から侵入してきたり、溶連菌が付着した手で口や鼻に触れたりすることで感染します。
物品を通した溶連菌の感染はあまり見られませんが、小さな子どもがいる家庭では、子どもが舐めたおもちゃから感染してしまったというケースはあるので、注意しましょう。
ほかには、溶連菌に汚染された食品の摂取による感染という場合もあり、過去に何度か集団食中毒という形で食品由来の溶連菌集団感染が起きています。
原因としては、調理者の外傷や火傷などから食品に溶連菌が付着し、その後の温度管理が不適切だったことが挙げられます。
食中毒による溶連菌感染は夏に起こる場合が多い傾向があるので、暑い時期の食品の管理には注意しましょう。
ふじた医院の溶連菌感染症治療
ふじた医院では、溶連菌感染症の診察・治療を行っています。
香川県善通寺で住んでいる人で、
「子どもが溶連菌感染症にかかってしまった」
「風邪か溶連菌感染症か見分けがつかない」
などで困っている場合は、ぜひふじた医院へお越しください。
医師:藤田博崇
時間:9:00~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
電話:0877-62-0555
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30年以上にわたり、地域医療に根差し、入院、在宅医療も含めてリハビリや手術などの西洋医学だけでなく、整体、マッサージ、鍼灸や漢方等の東洋医学も取り入れるなどあらゆる方法を用いて治療し、症状を改善している病院です。